冬の新作アップしました。
2022年の干支うさぎにちなんで跳ねる瞬間を切り取った「跳ねうさぎ」、丸くてモフモフの兎が3つ連なったうさぎ団子の帯留め、洋服の時にもお使いいただける同じデザインの小さなブローチを制作しました。
また厳冬の頃に羽毛をモコモコに膨らませた「福良雀」の根付と帯留めを制作しました。
2パターンありますが、単なる色違いではなく、デザインも変えております。
秋に更新が出来なかったので来年に出すかどうか考えた末、出すことにした「鹿と紅葉の帯留め」もこの際一緒に出すことにいたしました。
※ご注文者全員プレゼント「アマビエ根付」続けます。
一度アマビエご希望された方、2回目以降のご注文時もアマビエご希望して頂いても大丈夫です。
跳ねるうさぎの帯留め
来年の干支、卯に当たって新しいうさぎの帯留めを作ることになった時、今までとは違う雰囲気のうさぎを作りたいと思っていました。
当店では和小物を作り始めた当初からうさうさ帯留めをはじめとしたうさぎモチーフをお作りしてきましたが、まるまるとディフォルメされた形がほとんどでしたので、リアル路線の物も作ってみたいと思い、跳ねる姿をそのまま切り取ったような兎にしてみました。
水性樹脂ジェスモナイト製ですのでポリエステル樹脂のつるんとした質感とも石塑粘土の素朴な質感とも違う、細かな毛並みの表現もしています。
お色は日本白色種風の白と、銀製の帯留め風に見えるシルバーブロンズの2色をご用意しました。干支としてお正月にお使いいただくのはもちろんですが、卯年にかぎらず、季節を問わず使いいただけます。
跳ねる姿を活かし波柄や青海波と合わせて「浪に兎」、お月見の季節に秋草や月と合わせて「月に兎」にしたり、もちろんイースターにも、うさぎは年中活躍の機会がありますので、是非お手持ちの帯との組み合わせを楽しんでみてください。
うさぎ団子帯留め
うさぎ団子の小さなブローチ
定番の帯留めの形で、玉が3連になったお団子の様な形状のものがあります。ガラスで3色を取り合わせた涼しげなものや、貴石が連なったジュエリー感覚のもの。
その3連の帯留めをまるまるした兎を玉としてとらえ、三羽並べることでうさぎさん団子にしてみました。
左向きと正面向き、眠ってる子という風にみんな違ううさぎが並んでいます。ジェスモナイトの石のような質感と白地を生かした本体に。耳や目などをほんのり着色しています。
干支としてお正月にお使いいただくのは勿論ですが、卯年にかぎらず、季節を問わず使いいただけます。
横幅は長めですが、3部紐の形に沿う横長のデザインなので、帯の柄を邪魔せずすっきり見えると思います。春に花見団子、秋に月見団子に見立てても可愛いと思います。
お揃いデザインで直径2㎝ほどの小さなうさぎさん団子のブローチも制作しました。
ブローチなので洋服の時にお使いいただけるのと、当店の帯留めのコラムのようにゴムを使用すれば、ミニサイズの帯留めとして使うことができます。
実はブローチは同じパーツを使用して羽織クリップにする案もあり、今回の更新では間に合わず見送ることになりましたが、相応しい金具が見つかればぜひ作ってみたいと思います。
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福良雀の帯留め
福良雀の根付
ふくらすずめと言えば帯結び、そして髪の結い方にもその名が使われています。
羽毛を膨らませたモコモコ感が可愛くて、若い方向きのふっくらとした結び方にその名を冠したくなるのだと思います。
そのまるまるとした姿から富貴を連想させ、おめでたい縁起物として家紋にも、柄にもよく用いられます。
当店には既に雀の帯留めがありますが、それとは少し違う、伝統柄の福良雀を下敷きに羽ばたいているデザインにしてみました。
座っている福良雀も可愛いけれど、やはり帯と合わせる事を考えると羽ばたいている形の方がコーディネートしやすいように思いますので。
2種類ありますが、雀らしい茶系統に胴体に羽毛を波模様のように表した王道路線の『波』と、雀と関連のある竹の図案を胴体に組み合わせ色合いにも捻りを加えた『竹』、デザインも色もがらりと印象の違うものにしてみました。
縁起物として季節を問わず年中お使いいただけますが、秋は稲穂や鳴子、冬は雪輪や雪持ち笹など、季節感のある着物や帯と組み合わせていただくと着物ならではの物語性のある装いをお楽しみいただけると思います。
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鹿と紅葉の帯留め
秋は鹿の恋の季節。鹿の鳴く声と紅葉の組み合わせは和歌でもよく詠まれる題材です。
奈良県民なので鹿は何かの機会に作りたいと思っていましたが、鹿一匹ボンと出すより、より季節感のある紅葉と組み合わせたものを作りたいと思い立ちました。
ところで鹿に紅葉と言えば視覚的にパッと浮かぶのは花札の十月の札。この絵札の鹿が横っちょ向いていますが、知らんぷりをすることをシカトと呼ぶのはこの絵札(鹿十)に由来するようです。
シカトってもっと最近の言葉だと思っていたので意外です。花札を彷彿とさせる縦長なフォルムで鹿のシルエットと紅葉、そして秋の紅葉を思わせる黄色から橙のグラデーションの背景にしてみました。
鹿のシルエットは手前に、紅葉はその後ろに、背景はもっと後ろにという風にシャドーボックスの様に遠近感をつけたので平面的な一枚絵にはない奥行きを感じていただけると思います。