新作出来ました!
日本を代表する山、富士と日の出を組み合わせたモチーフをそれぞれ全く違うテイストで3種作りました。
魔除けの鱗紋を富士に見立てたりダイヤモンド富士をアールデコ風に作ったり…
洋服の時にも日常遣いして頂けるように鱗紋はブローチや根付でも展開しています。
「鱗紋グラデーション富士帯留め」
「鱗紋グラデーション富士根付」
「鱗紋グラデーション富士ブローチ」
鱗紋とは二等辺三角形を規則正しく上下左右に連続して組み合わせた模様。
形や大きさが同じ模様を規則的に並べる「入れ替わり模様」の一つ。魚や蛇のうろこに見立てて「鱗」と呼ばれています。
古来蛇の脱皮を再生に見立てたり、そもそも蛇が成長すると水を司る竜に成ると思われていたりして、そんなわけで鱗紋には強い力が宿っていると思われていたようです。
それゆえ魔除け・厄除けとして鱗紋を身に着けるという風習が生まれたのだと思います。
かつては戦の時に使う武具や陣羽織に用いられたり、現代でも厄年に鱗紋を身に着けるなどの風習が残っています。
その鱗を組み合わせてた台形にブルーのグラデーションを付けて富士に見立て、再生の意味を持つ日の出も付いた、魔除け+厄除け+縁起物という最強コンボなのですが、ベタな開運グッズ的デザインだと普段のファッションに取り入れにくいので、洋服にも合う円と台形のすっきりしたデザインにしました。
本当は2020オリンピックに向けて、日本を応援する気持ちを表現したいと思ってデザインしたものです。オリンピックのエンブレムも藍色の市松柄という伝統柄なので。開催は夏なので暑すぎて着物はちょっと、という方にも気軽に身に着けられるようにと思い、同じデザインでブローチも作っています。でも今は別の意味で「がんばろう日本」と思っています。もちろんそういう心持ちの時にも身に着けて頂けたら、と思います。
アールデコ風ダイヤモンド富士帯留め
冬の一時期見られる富士山頂に丁度日の出が重なり、山頂が後光が差したように見えるダイヤモンド富士を帯留めにしたいという思いは長く温めていました。
そして「ダイヤモンド富士」なのだから当然本物のダイヤとまではいかなくても、透明色のストーンを使うべきだろう、というイメージまで固まっていました。
ただ、そのまんま表現するとベタすぎる、おみやげ物みたいになるのは避けたい、別に「富士山!」としてではなく普通に帯留めとして使いたい、という思いからちょっとひねったデザインをと思い、アールデコ風になりました。なぜアールデコ風かというと、太陽の規則正しい放射状の光線が、アールデコの星のデザインを連想したからです。
色味もアールデコのイメージである金・銀・黒をメインに使ってみました。出来上がってみるとどことなく古代遺跡っぽい雰囲気になりました(笑)インカとかマヤとか。そのせいか民族柄っぽい抽象柄ともとてもよく合います。
勿論当初のコンセプトであるデコ風とも合います。
アンティークの着物にはデコ柄が多くありますし、現行品でも復刻柄など沢山見かけますので、そういう帯合わせて頂いてもいいと思います。
また撮影の際に麻の葉柄と合わせましたが幾何学柄はとても合います。鱗や青海波、麻の葉や格子、本来直線と曲線の組み合わせであるアールデコとは親和性が高いです。
「アールデコ風ダイヤモンド富士帯留め」商品ページはこちらから
「 瑞雲富士帯留め 」
こちらは鱗富士やダイヤモンド富士とは真逆のコンセプトで、モダンにアレンジするのではなく刀の目貫や欄間の彫刻の様なアンティークで装飾的な雰囲気を出そうと心がけました。
縁起のいい柄「瑞雲」の中に佇む富士山。同じ型でも色を変えることで雰囲気がガラリと変わります。
「シルバーブロンズ」の方は、それこそ目貫のような雰囲気を目指しました。雪と雲の部分はピカピカに仕上げ、山の岩肌の方は若干マットな質感でコントラストをつけています。
「ブルー」は雪と雲をうっすらパールの入った白で(ジェスモナイトは不透明な素材なので本当にうっすら見える程度です)山はブルーグレーにして、富士のパブリックイメージである白と青を強調しています。