天平風華文様の帯留めと天平風華文様の根付ミラー付き
今回の更新は常に少ない点数ですがこの時期に出さなきゃいけないだろう・・・ということで
第一弾として少数でもアップいたしました。
製作途中の夏物は他にもまだあります。もうほぼほぼ形になっているものもあります。
ですがそれら全部揃うのを待っていると袷の季節になってしまうかもしれないので。
正倉院柄、天平柄の華紋を表にあしらった八角鏡をイメージした帯留と根付。
当時の鏡は多分青銅製ですが華紋は樹脂に螺鈿のように色を差し華やかに、その色も不透明だったりラメだったりと1つ1つ質感を変えることで、ペイントやプリントでは出せない立体感や奥行き感を出してみました。
通年使える古典柄の華紋。ちょっと奈良風味。正倉院の宝物は当時の人にとっては唐や東南アジア、遠くは中東の匂いを感じるエキゾチックな品々だったのだろうと思います。それらの大陸の影響を受けた柄が、現在では格調高い古典柄として残っているのも不思議なことです。
八角鏡と言うことで、根付の方は裏面に本物のミラーを埋め込んでいます。普通に装飾品の根付としてお使いいただきつつ、ちょっとしたお化粧直しや襟元のチェックもできる便利仕様になっています!
帆船の帯留め
夏は涼を求めてか、水に関連のある柄が沢山あります。
波・水玉は勿論、網干、海松、貝殻、蟹、そして勿論船柄。
そんな装いにプラスしてより夏っぽさを出したいと思い、帆船(帆掛け舟)の帯留めを作ってみました。
ヨットの帯留もありますが、和洋問わず使えそうな感じの物を・・・と思い、この形に落ち着きました。
凹凸感のある型なので、白地をベースに、下にシャーベットカラーを重ねて二層で立体感を出してみました。
ジェスモナイトで二層にすると、グラデーションが緩やかに出て、ちょっと落雁とか砂糖菓子のような雰囲気です。
特に水に関連ある着物や帯でなくても、紺や白、トリコロール、ストライプやボーダーと合わせれば夏は勿論冬マリンにも活躍すると思います。