今回の新作はカエル祭り。そしてリクエスト祭りでした。
今までリクエストで生まれた商品も沢山あります。リクエストの詳細はこちらへ
「カエルいろいろ」
カエルの帯留のリクエストを頂いたこともあり、夏に涼しげな演出が出来ることもあり、作り手のばばがカエル好きなこともあり、今回は必然的にかえる祭りになりました。
もともと、蛙は「帰る」に通じるので縁起物として身に付けることの多いアイテム。 うちにも元々蛙の帯留は2点ほどありました。でもちょっと違うデザインラインのも欲しかったので リアル路線と、鉄板の葉っぱとの組み合わせの2パターンです。
リアル路線の方は原型をわりと短期間で仕上げました。原型はグレー1色の、しかもつや消しの素材で作ります。 グレーで作ると凹凸が分かりやすいのです。なので原型を元に型を作り、色を付けた樹脂を流して試作してみたとき 樹脂のつるっとした質感と、グレー1色じゃない色合いに想像以上にリアル蛙でちょっとたじろぎました。 世に蛙のグッズはあふれていて、布もの、金属、いろいろです。でも今回ので、樹脂はカエルの質感にすごくマッチしていると感じました。
当店にはリクエスト制度があります。
- オーダーメイドではない
- デザインや作り方は全てこちらにお任せ
- いつ出来るか分からない
- 普通の商品として店頭に並ぶ
- リクエストするだけなので、イメージが違えば別に購入しなくてもOK
葉の上にカエルがシルエットで乗っかってるのも、リクエストで頂いたものですので最初からイメージがはっきりしていたので後は葉っぱの種類とかえるのポーズを決めるだけでした。蓮の葉とカエルの組み合わせは既にあるのでモンステラみたいなハートの葉にし、葉に飛びつく動きのあるポーズにしてみました。リアル蛙のほうは箱座りポーズなので動と静で対照的です。
「正倉院の碁石風 花喰い鳥の帯留」
これも実はリクエストです。
奈良に住んでいるので、正倉院展開催のたび今回は何が出展されるのだろう・・とニュースを見ていますが螺鈿の琵琶や、瑠璃杯と並んでメジャーな撥鏤(ばちる)の碁石を作って欲しいとのリクエストでした。撥鏤は象牙の表面だけ染まる性質を活かして彫って模様を付ける技法ですが樹脂で同じことが出来るわけではないのでうちでどんなことが出来るかを模索しました。
単純に絵をプリントして封入したらきっと簡単です。でもあんまり創造的な作業じゃない・・・
機械で色付けした素材を掘る?象牙で作るのと手間隙そんなに変わらない・・
なんだかんだ模索したのち、現在の手法になりました。
図解もなしに工程を言っても、なんだかよく分からない話ですが・・・ただ、今までのうちでは作らなかった手法の一つにはなりました。この方法は他の何かを作る時にもまた使えます。こうやって、やれることが増えていくと今までリクエストいただいても「出来るかどうか分からない」と躊躇していたことが出来るようになっていくと思います。そうやってちょっと他には無いものがここにはあるな、と思っていただけたら嬉しいです。
夏の定番風鈴ピアスもございます。
詳細は下記 詳細ページ・ショップカテゴリー・グループのページへ
上記商品は2018年 5月更新の新作です。SOLDOUT、または現在は販売していない場合があります。