2021年 12月更新の新作情報

今回の新作は、干支としても使える虎の帯留め3種と鶴の帯留め、そして冬に着けたい羽織紐。
いつもにも増してぎりぎりのアップになってしましました。お待ちいただいていた方には大変申し訳ありません。
虎は3種ともテイストが全く違うものになりました。装いたい雰囲気に合わせてお選びください。
また干支ではないけれど、お正月にも使える鶴丸をアレンジした鶴の帯留め、寒い時期の羽織のお洒落に使いたいパールを雪玉に見立てたうさぎの羽織紐もアップしました。
※ご注文者全員プレゼント「アマビエ根付」続けます。
一度アマビエご希望された方、2回目以降のご注文時もアマビエご希望して頂いても大丈夫です。
張り子風虎帯留め
中国では「枢星散じて寅となる」と言い、前身は星であると考えられたり、風をつかさどる霊獣と言われて風を表す竹や竹林と一緒に描かれたり、神秘的で畏れのある動物とされていました。
虎のいない日本でもその中国の影響を受けてか、動物というより霊獣としての扱いが多く、病魔を退けたり、武運長久を願って張り子を飾ったりします。
その張り子をイメージして帯留めを作りました。昨年が赤べこだったので首が揺れるタイプの虎は丸かぶりになるので除外し、張り子を模しつつあまり怖すぎない、かといって猫に見えても困ると言う塩梅が難しかったです。
小さめに出来たのでぽちっとさりげなくカジュアル着物に合うと思います。でもマットな質感のジェスモナイトなので、白はパール調の色を使ってマットな本体とのコントラストをつけつつ、お正月らしい華やかさも出るようにしました。



アンティーク風虎帯留め
元々干支に関係なく、リアル目な虎の帯留めを作りたいと思っていました。
狩野派の画家たちの群虎図のような、本物の虎というより日本画に描かれる虎をイメージしました。というのも着物や帯に竹・笹の柄は多く見かけるので、それらに合わせられる帯留めが欲しいと思ったからです。
笹・竹に合わせる動物と言えば虎・雀・パンダ等々。スズメとパンダは既にあるので、虎も作りたいと思いました。
波に千鳥・梅に鶯・流水に紅葉、というのと同じように、竹林に虎を合わせた「組み合わせ文様」でのお洒落を楽しめるようにしました。



虎しっぽ帯留め
お正月らしさを強調しすぎると逆に他の季節に使いづらいので、季節感のないアニマル柄の虎のバージョンも作りたいと思い作りました。
市松やストライプの様に柄として捉えた虎です。なのでフォルムも虎のシルエットではなく、抽象的なしっぽのイメージにしました。
某スポーツ新聞で虎のチームが勝った時にロゴに出てくる尻尾の感じです。
ただ虎の縞模様を描いただけでは平面的なので、白からゴールドのオパール調のグラデーションを奥に、黒が前に飛び出すような立体的な作りにしました。
様々な角度から見ると表情が変わり、立体感を感じて頂けると思います。個人的には、デニム着物やレザーの帯のような、洋服の延長としての着物にもとても合うと思います。



鶴丸朝日帯留め
家紋の様に図案化された鶴丸が好きで、デザインも以前から考えていたのですが、本来帯留めは礼装より趣味的なものですので、「鶴に朝日」は帯留めの題材にはおめでた過ぎるのでは…と二の足を踏んでいました。
ただその一方で、毎年干支の帯留めを出すけど、干支は12年に1度。毎年お正月に使える、動物モチーフはないかなとも考えていました。
そんなわけで、おめでたい柄ではあるけどかしこまりすぎない鶴丸で、広げた羽根の間を赤にすることで、朝日をバックに飛ぶ感じになりました。
色も紅白で使いやすいと思います。勿論お正月だけでなく、頂き物の帯にかならずあるような風景柄(山や木立が描かれたもの)に配置してみるのも面白いと思います。鶴は10月~3月頃に渡来する鳥ですので、着用時期もその頃に合わせるのがよいかと思います。



雪に跳ねるうさぎの羽織紐
当店の定番の、動物モチーフをメインパーツにした羽織紐です。
今回はパール調の素材を使ったうさぎさん。真っ白より着物に馴染む色合いです。シュリンクパールという大変軽量で、樹脂製だけどコットンパールの様に表面にしぼのあるパールを雪玉に見立てて、雪の降る野原を駆けるうさぎの情景を表現してみました。
より雪っぽく見えるように「小鳥と花の羽織紐」に使用しているパールより白い色をチョイスしています。
色のある部分はうさぎの目の赤のスワロフスキー、淡いピンクの耳だけで、全体的にホワイトパール調とシルバーの色味を抑えた組み合わせですので、コーディネートの際に色合わせを気にせずお使いいただけます。
着用時期としては雪がテーマなので、冬の時期にお使いいただければ…と思いますが、パールがコットンパールと違い水にも強い素材ですので、レース羽織を使うような時期でも気兼ねなくお召し頂けると思います。


